並べ替えの対処となるのは、リストだけに限りません。Excelには、ワークシートのセル範囲の並べ替えを行うさまざまな方法が用意されています。
並べ替えの単位は行か列か、並べ替えの順序は昇順か降順か、大文字と小文字を区別するかしないかなど、さまざまな指定が可能です。
(行単位の並べ替えを行うと、列の並びはそのままで、行の並びが変更されます。一方、列単位の並び替えを行うと、行の並びはそのままで、行の並びが変更されます)
また、ユーザー自身が並び替えの順番を指定することもできます。
たとえば、営業地区名をもとに行の並び替えを行う場合、漢字コード順ではなく、あらかじめ定義した順番(たとえば北地区、南地区、東地区、西地区の順)で行を並び替えることもできます。サンプル
リストの並べ替えを行うには、リスト中のセルを1つ選択し、「データ」「並べ替え」を選択します。
Excelはリストに見出しが含まれているかどうかを判断し、リストの見出しを除く部分を選択してから「並べ替え」ダイアログボックスを表示します。
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まず、「最優先されるキー」ドロップダウンリストボックスに、並び替えのキー「読み仮名」にし、リストを昇順に並び替える場合は「昇順」オプションボタンを選択し、降順に並び替える場合は、「降順」オプションボタンを選択してください。
「範囲の先頭行」グループで「タイトル行」オプションボタンが選択されていることを確認したら、「OK」ボタンを押します。下に、並べ替え後のリストを示します。
「タイトル行」オプションが選択されているため、列見出しが入力されている先頭行は並べ替えの対象から外され、並べ替えの実行後もリストの最上部に表示されています。![]()
並べ替えの結果はすぐに確認できます。また並べ替えの結果を取り消したい場合は、「編集」「元に戻す並べ替え」コマンドによって、並べ替えの結果を取り消すこともできます。
ただし、「元に戻す 並べ替え」コマンドは、並べ替えの直後にしか選択できません。
何度か並べ替えを繰り返すと、リストをもとの状態に戻せなくなってしまいます。こうした問題は、行番号用の列を作成しておくことで対応できます。
まず、リストに新規の列を追加し、そこに連続する番号を入力してください。あとは、この行番号の列を対象に並べ替えを実行することで、いつでもリストの状態を元に戻すことができるようになります。