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●財務関数
ACCRINT 定期的に利息が支払われる証券の未収利息額を返します。
ACCRINTM 満期日に利息が支払われる証券の未収利息額を返します。
AMORDEGRC 各会計期における減価償却費を返します。
AMORLINC 各会計期における減価償却費を返します。
COUPDAYBS 利札期の第 1 日目から受領日までの日数を返します。
COUPDAYS 受領日を含む利札期の日数を返します。
COUPDAYSNC 受領日から次の利息支払日までの日数を返します。
COUPNCD 受領日の直後の利息支払日を返します。
COUPNUM 受領日と満期日の間に利息が支払われる回数を返します。
COUPPCD 受領日の直前の利息支払日を返します。
CUMIPMT 指定された期間に、貸付金に対して支払われる利息の累計を返します。
CUMPRINC 指定された期間に、貸付金に対して支払われる元金の累計を返します。
DB 定率法を使用して、特定の期における資産の減価償却費を返します。
DDB 倍率法を使用して、特定の期における資産の減価償却費を返します。
DISC 証券に対する割引率を返します。
DOLLARDE 分数で表されたドル価格を、小数表示に変換します。
DOLLARFR 小数で表されたドル価格を、分数表示に変換します。
DURATION 定期的に利子が支払われる証券の年間のマコーレー係数を返します。
EFFECT 指定された名目年利率と 1 年当たりの複利計算回数を元に、実行年利率を返します。
FV 投資の将来価値を返します。
FVSCHEDULE 投資期間内の一連の金利を複利計算することにより、初期投資の元金の将来価値を返します。
INTRATE 全額投資された証券の利率を返します。
IPMT 投資期間内の指定された期に支払われる金利を返します。
IRR 一連の定期的なキャッシュ フローに対する内部利益率を返します。
ISPMT 投資期間内の指定された期に支払われる金利を返します。
この関数は、Lotus 1-2-3 関数との互換性を保つために用意されています。
MDURATION 額面価格を $100 と仮定して、証券に対する修正マコーレー係数を返します。
MIRR 一連の定期的なキャッシュ フローに基づいて、修正内部利益率を返します。
NOMINAL 名目年利率を返します。
NPER  目的の投資に必要な支払回数を返します。
NPV  一連の定期的なキャッシュ フローと割引率に基づいて、投資の正味現在価値を返します。
ODDFPRICE  1 期目の日数が半端な証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
ODDFYIELD  1 期目の日数が半端な証券の利回りを返します。
ODDLPRICE  1 期目の日数が半端な証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
ODDLYIELD  最終期の日数が半端な証券の利回りを返します。
PMT  目的の投資に必要な定期支払額を返します。
PPMT  投資期間内の指定された期に支払われる元金を返します。
PRICE  定期的に利息が支払われる証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
PRICEDISC  割引債の額面 $100 に対する価格を返します。
PRICEMAT 満期日に利息が支払われる証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
PV  投資の現在価値を返します。
RATE  投資の利率を返します。
RECEIVED  全額投資された証券に対して、満期日に支払われる金額を返します。
SLN  定額法を使用して、資産の 1 期当たりの減価償却費を返します。
SYD  定額逓減法を使用して、特定の期における資産の減価償却費を返します。
TBILLEQ  米国財務省短期証券 (TB) の債券に相当する利回りを返します。
TBILLPRICE  米国財務省短期証券 (TB) の額面 $100 当たりの価格を返します。
TBILLYIELD  米国財務省短期証券 (TB) の利回りを返します。
VDB  倍率法を使用して、期の途中で購入した資産の減価償却費を返します。
XIRR  定期的でないキャッシュ フローに対する内部利益率を返します。
XNPV  定期的でないキャッシュ フローに対する正味現在価値を返します。
YIELD  利息が定期的に支払われる証券の利回りを返します。
YIELDDISC  割引債の年利回りを返します。
YIELDMAT  満期日に利息が支払われる証券の利回りを返します。


分析ツールを組み込んで使う
 
分析ツールを使う前に、分析するデータをワークシートの列または行に配置します。配置したデータが入力範囲になります。
[ツール] メニューに [分析ツール] コマンドが表示されない場合は、、Excel に分析ツール アドインを組み込む必要があります。
分析ツールを組み込むには
1 [ツール] メニューの [アドイン] をクリックします。

分析ツールが [アドイン] ダイアログ ボックスの [アドイン] ボックスに表示されない場合は、[参照] をクリックし、分析ツール アドインが保存されているドライブとフォルダ、およびアドインのファイル名 (Analys32.xll) を指定します。Analys32.xll は、通常、Office または Excel をセットアップしたフォルダの \Library\Analysis にあります。分析ツール アドインが組み込まれていない場合は、Excel のセットアップ プログラムをもう一度実行します。

2 [分析ツール] チェック ボックスをオンにします。

分析ツールを使用するには
1 [ツール] メニューの [分析ツール] をクリックします。
2 [分析ツール] ボックスの使用するツールをダブルクリックします。
3 入力範囲、出力先、および必要なオプションを設定します。

メモ   [アドイン] ボックスで選択したアドインは、そのアドインを削除するまで有効です。



ACCRINT

定期的に利息が支払われる証券の未収利息額を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
ACCRINT(発行日, 最初の利払日, 受領日, 利率, 額面, 頻度, 基準)
発行日   証券の発行日を指定します。
最初の利払日   証券の利息が最初に支払われる日付を指定します。
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
利率   証券の年利を指定します。
額面   証券の額面価格を指定します。額面 を省略すると、$1,000 を指定したと見なされます。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。
発行日、最初の利払日、受領日、頻度、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
発行日、最初の利払日、受領日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率  0 または 額面  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
発行日  受領日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の TB (米国財務省発行の長期債券) があります。
 発行日: 1993 年 2 月 28 日
 受領日: 1993 年 5 月 1 日
 最初の利息支払日: 1993 年 8 月 31 日
 利率: 10.0%
 額面価格: $1000
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 30 日/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、未収利息額は次のようになります。
ACCRINT("2/28/93","8/31/93","5/1/93",0.1,1000,2,0) = 16.94444


ACCRINTM
満期日に利息が支払われる証券の未収利息額を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
ACCRINTM(発行日, 受領日, 利率, 額面, 基準)
発行日   証券の発行日を指定します。
受領日   証券の受領日を指定します。
利率   証券の年利を指定します。
額面   証券の額面価格を指定します。額面 を省略すると、$1,000 を指定したと見なされます。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。
発行日、受領日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
発行日、受領日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率  0 または 額面  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
発行日  受領日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
次のような条件の証券があります。
 発行日: 1993 年 4 月 1 日
 受領日: 1993 年 6 月 15 日
 利率: 10.0%
 額面価格: $1000
 基準: 実際の日数/365 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、未収利息額は次のようになります。
ACCRINTM("4/1/93","6/15/93",0.1,1000,3) = 20.54795


AMORDEGRC
各会計期における減価償却費を返します。この関数は、フランスの会計システムのために用意されています。資産を会計期の途中で購入した場合、日割り計算による減価償却費が計上されます。この関数は AMORLINC 関数に似ていますが、資産の耐用年数に応じて一定の減価償却係数が計算に適用される点で異なります。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
AMORDEGRC(取得価額, 購入日, 開始期, 残存価額, 期, 率, 年の基準)
 
取得価額   資産を購入した時点での価格を指定します。
購入日   資産を購入した日付を指定します。
開始期   最初の会計期が終了する日付を指定します。
残存価額   耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
期   会計期 (会計年度) を指定します。
   減価償却率を指定します。
年の基準   1 年を何日として計算するかを数値で指定します。
年の基準 1 年の日数
0/省略 360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数
3 365 日
4 360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳しくは NOW 関数を参照してください。
この関数では、資産の耐用年数の最後の会計期までの減価償却費、または減価償却費の累積額が取得価額と残存価額の差よりも大きくなるまでの減価償却費が返されます。
減価償却係数は、次のように定義されています。

資産の耐用年数 減価償却係数
3 〜 4 年 1.5
5 〜 6 年 2
6 年以上 2.5
減価償却率は、最後から 1 つ前の期で 50% まで上昇し、最後の会計期で 100% まで上昇します。
資産の耐用年数が 0 〜 1 年、1 〜 2 年、2 〜 3 年、または 4 〜 5 年である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
1993 年 8 月 18 日に 24 万円 で新しい機械を購入しました。この機械の残存価額は 3 万円、減価償却率は 15% です。次の例は、最初の会計期が 1993 年 12 月 31 日に終了する場合です。
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) では、最初の会計期における減価償却費は、次のようになります。
AMORDEGRC(240000,34200,34334,30000,1,0.15,1) = \77,610
1904 年日付システム (Macintosh 版 Excel の標準) では、最初の会計期における減価償却費は、次のようになります。
AMORDEGRC(240000,32738,32872,30000,1,0.15,1) = \77,610


AMORLINC
各会計期における減価償却費を返します。この関数は、フランスの会計システムのために用意されています。資産を会計期の途中で購入した場合、日割り計算による減価償却費が計上されます。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
AMORLINC(取得価額, 購入日, 開始期, 残存価額, 期, 率, 年の基準)
取得価額   資産を購入した時点での価格を指定します。
購入日   資産を購入した日付を指定します。
開始期   最初の会計期が終了する日付を指定します。
残存価額   耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
   会計期 (会計年度) を指定します。
   減価償却率を指定します。
年の基準   1 年を何日として計算するかを数値で指定します。
年の基準 1 年の日数
0/省略 360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数
3 365 日
4 360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。
使用例
1993 年 8 月 19 日に 24 万円 で新しい機械を購入しました。この機械の残存価額は 3 万円、減価償却率は 15% です。次の例は、最初の会計期が 1993 年 12 月 31 日に終了する場合です。
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) では、最初の会計期における減価償却費は、次のようになります。
AMORLINC(240000,34200,34334,30000,1,0.15,1) = \36,000
1904 年日付システム (Macintosh 版 Excel の標準) では、最初の会計期における減価償却費は、次のようになります。
AMORLINC(240000,32738,32872,30000,1,0.15,1) = \36,000


COUPDAYBS
利札期の第 1 日目から受領日までの日数を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
COUPDAYBS(受領日, 満期日, 頻度, 基準)
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996 年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996 年 1 月 1 日、受領日 が 1996 年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996 年 1 月 1 日から 30 年後の 2026 年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

引数に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 1 月 25 日
 満期日: 1994 年 11 月 15 日
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、利札期の第 1 日目から受領日までの日数は、次のようになります。
COUPDAYBS("1/25/93","11/15/94",2,1) = 71




COUPDAYS
受領日を含む利札期の日数を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
COUPDAYS(受領日, 満期日, 頻度, 基準)
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

引数に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 

使用例
 
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 1 月 25 日
 満期日: 1994 年 11 月 15 日
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、受領日を含む利札期の日数は、次のようになります。
COUPDAYS("1/25/93","11/15/94",2,1) = 181




COUPDAYSNC
受領日から次の利息支払日までの日数を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
COUPDAYSNC(受領日, 満期日, 頻度, 基準)
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

引数に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 

使用例
 
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 1 月 25 日
 満期日: 1994 年 11 月 15 日
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、受領日から次の利息支払日までの日数は、次のようになります。
COUPDAYSNC("1/25/93","11/15/94",2,1) = 110


COUPNCD
受領日の直後の利息支払日を数値で返します。この数値を日付形式で表示するには、[書式] メニューの [セル] をクリックします。[分類] ボックスの [日付] をクリックし、[種類] ボックスの表示する書式をクリックします。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?
 

書式
 
COUPNCD(受領日, 満期日, 頻度, 基準)
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

引数に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 1 月 25 日
 満期日: 1994 年 11 月 15 日
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、受領日の直後の利息支払日は、次のようになります。
COUPNCD("1/25/93","11/15/94",2,1) = 34104 (1993 年 5 月 15 日)


COUPNUM
受領日と満期日の間に利息が支払われる回数を返します。端数は四捨五入されます。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
COUPNUM(受領日, 満期日, 頻度, 基準)
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

引数に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 1 月 25 日
 満期日: 1994 年 11 月 15 日
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、受領日と満期日の間に利息が支払われる回数は、次のようになります。
COUPNUM("1/25/93","11/15/94",2,1) = 4


COUPPCD
受領日の直前の利息支払日を返します。この数値を日付形式で表示するには、[書式] メニューの [セル] をクリックします。[分類] ボックスの [日付] をクリックし、[種類] ボックスの表示する書式をクリックします。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
COUPPCD(受領日, 満期日, 頻度, 基準)
 
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

引数に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 1 月 25 日
 満期日: 1994 年 11 月 15 日
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、受領日の直前の利息支払日は、次のようになります。
COUPPCD("1/25/93","11/15/94",2,1) = 33923 (1992 年 11 月 15 日)


CUMIPMT
指定された期間に、貸付金に対して支払われる利息の累計を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
CUMIPMT(利率, 支払回数, 現在価値, 開始期, 終了期, 支払期日)
利率   貸付期間を通じて一定の利率を指定します。
支払回数   貸付期間全体での支払回数の合計を指定します。
現在価値   現在の貸付額、つまり将来行われる一連の支払いを、現時点で一括支払いした場合の合計金額を指定します。
開始期   計算の対象となる最初の期を指定します。最初の期から順に、1 から始まる番号が割り当てられます。
終了期   計算の対象となる最後の期を指定します。
支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。
支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期首
1 各期の期末
解説
 
利率 と 支払回数 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率 には 12%/12 = 1 (%) を、また 支払回数 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率 に 12 (%)、支払回数 に 4 (年) を指定します。
支払回数、開始期、終了期、支払期日 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。

利率  0、支払回数  0、または 現在価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
開始期 < 1、終了期 < 1、または 開始期 > 終了期 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
支払期日 に 0 または 1 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
 

使用例
 
次のような住宅ローンがあります。
 年利: 9.00% (利率 = 9.00%  12 = 0.0075)
 返済期間: 30 年 (支払回数 = 30  12 = 360)
 現在価値: \125,000,000
2 年目 (支払回数 = 13 〜 24) に返済する利息の合計は、次のようになります。
CUMIPMT(0.0075,360,125000000,13,24,0) = -11135232
最初の月に返済する利息は、次のようになります。
CUMIPMT(0.0075,360,125000000,1,1,0) = -937500


CUMPRINC
指定された期間に、貸付金に対して支払われる元金の累計を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
CUMPRINC(利率, 支払回数, 現在価値, 開始期, 終了期, 支払期日)
利率   貸付期間を通じて一定の利率を指定します。
支払回数   貸付期間全体での支払回数の合計を指定します。
現在価値   現在の貸付額、つまり将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。
開始期   計算の対象となる最初の期を指定します。最初の期から順に、1 から始まる番号が割り当てられます。
終了期   計算の対象となる最後の期を指定します。
支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。
支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期首
1 各期の期末
解説
 
利率 と 支払回数 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率 には 12%/12 = 1 (%) を、また 支払回数 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率 に 12 (%)、支払回数 に 4 (年) を指定します。
支払回数、開始期、終了期、支払期日 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。

利率  0、支払回数  0、または 現在価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
開始期 < 1、終了期 < 1、または 開始期 > 終了期 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
支払期日 に 0 または 1 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような住宅ローンがあります。
 年利: 9.00% (利率 = 9.00%  12 = 0.0075)
 返済期間: 30 年 (支払回数 = 30  12 = 360)
 現在価値: \125,000,000
2 年目 (支払回数 = 13 〜 24) に返済する元金の合計は、次のようになります。
CUMPRINC(0.0075,360,125000000,13,24,0) = -934107.12
最初の月に返済する元金は、次のようになります。
CUMPRINC(0.0075,360,125000000,1,1,0) = -68278.271


DB
定率法 (Fixed-declining Balance Method) を使用して、特定の期における資産の減価償却費を返します。
書式
DB(取得価額, 残存価額, 耐用年数, 期間, 月)
取得価額   資産を購入した時点での価格を指定します。
残存価額   耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
耐用年数   資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。
期間   減価償却費を求める期を指定します。期間 は 耐用年数 と同じ単位で指定する必要があります。
   資産を購入した年の月数を、1 〜 12 の範囲の整数で指定します。月 を省略すると、12 を指定したと見なされます。
解説
定率法では、固定利率で減価償却費が計算されます。特定の期に対する減価償却費は、次の数式で表されます。

(取得価額 - 前期までの償却費累計額) * 償却率

ここで

償却率 = 1 - ((残存価額 / 取得価額) ^ (1 / 耐用年数))

計算結果は、小数点以下第 3 位で四捨五入されます。

最初の期と最後の期に対する減価償却費を求める場合は、他の数式が使用されます。

最初の期に対する減価償却費は、次の数式で表されます。

取得価額 * 償却率 * 月 / 12


最後の期に対する減価償却費は、次の数式で表されます。

((取得価額 - 前期までの償却費累計額) * 償却率 * (12 - 月)) / 12
 

使用例
 
A工場では、100 万円で新しい工作機械を購入しました。この機械の残存価額は 10 万円、耐用年数は 6 年です。初年度の月数が 7 か月である場合、各期 (年) の減価償却費は次のようになります (計算結果は整数に四捨五入されます)。

1 年目:  DB(1000000,100000,6,1,7) = \186,083
2 年目:  DB(1000000,100000,6,2,7) = \259,639
3 年目:  DB(1000000,100000,6,3,7) = \176,814
4 年目:  DB(1000000,100000,6,4,7) = \120,411
5 年目:  DB(1000000,100000,6,5,7) = \82,000
6 年目:  DB(1000000,100000,6,6,7) = \55,842
7 年目:  DB(1000000,100000,6,7,7) = \15,845



DDB
倍率法 (Double-declining Balance Method) を使用して、特定の期における資産の減価償却費を返します。
書式
 
DDB(取得価額, 残存価額, 耐用年数, 期間, 率)
取得価額   資産を購入した時点での価格を指定します。
残存価額   耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。
耐用年数   資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。
期間   減価償却費を求める期を指定します。期間 は 耐用年数 と同じ単位で指定する必要があります。
   減価償却率を指定します。率 を省略すると、2 を指定したと見なされ、倍率逓減法で計算が行われます。
すべての引数は、必ず正の数で指定してください。
解説
倍率法では、指定された償却率で減価償却費が計算されます。減価償却費は、最初の期が最も高く、その後の期では急速に減少していきます。特定の期に対する減価償却費は、次の数式で表されます。

取得価額 - 残存価額 (前期までの償却費累計額) * 率 / 耐用年数

倍率法を使用しない場合は、率 を変更してください。
 

使用例
 
A工場では、24 万円で新しい工作機械を購入しました。この機械の残存価額は 3 万円、耐用年数は 10 年です。対象となる期をさまざまに設定して、減価償却費を計算してみましょう。

DDB(240000,30000,3650,1) = \132 (1 日目の減価償却費。率 には自動的に 2 が使用されています)
DDB(240000,30000,120,1,2) = \4,000 (1 月目の減価償却費)
DDB(240000,30000,10,1,2) = \48,000 (1 年目の減価償却費)
DDB(240000,30000,10,2,1.5) = \30,600 (2 年目の減価償却費。率 を 1.5 に設定した場合)
DDB(240000,30000,10,10) = \2,212 (10 年目の減価償却費。率 には自動的に 2 が使用されています)



DISC
証券に対する割引率を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?
 

書式
 
DISC(受領日, 満期日, 現在価値, 償還価値, 基準)
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
現在価値   額面 $100 に対する証券の価格を指定します。
償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
現在価値  0 または 償還価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 2 月 15 日
 満期日: 1993 年 6 月 10 日
 現在価値: $97.975
 償還価値: $100
 基準: 実際の日数/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、債券の割引率は次のようになります。
DISC("2/15/93","6/10/93",97.975,100,2) = 0.063391 = 6.3391%


DOLLARDE
分数で表されたドル価格を、小数表示に変換します。この関数は、証券の価格のように分数で表された数値を、小数に変更する場合に使用します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
DOLLARDE(分子, 分母)
分子   分数で表された数値を指定します。
分母   分数の分母となる整数を指定します。
解説
分母 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
分母  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
 
DOLLARDE(1.02,16) = 1.125

DOLLARDE(1.1,8) = 1.125



DOLLARFR
小数で表されたドル価格を、分数表示に変換します。この関数は、証券の価格などを分数で表す場合に使用します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
DOLLARFR(小数値, 分母)
 
小数値   小数で表された数値を指定します。
分母   分数の分母となる整数を指定します。
解説
分母 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
分母  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
DOLLARFR(1.125,16) = 1.02
DOLLARFR(1.125,8) = 1.1




DURATION
定期的に利子が支払われる証券の年間のマコーレー係数を返します。マコーレー係数は、キャッシュ フローの現在価値の加重平均として定義され、利回りの変更に対する債券価格の反応の指標として使用されます。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
DURATION(受領日, 満期日, 利札, 利回り, 頻度, 基準)
 
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
利札   証券の年利を指定します。
利回り   証券の年間配当を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、頻度、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日、満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利札 < 0 または 利回り < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1986 年 1 月 1 日
 満期日: 1994 年 1 月 1 日
 半年単位の利札: 8%
 利回り: 9.0%
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、マコーレー係数は次のようになります。
DURATION("1/1/86","1/1/94",0.08,0.09,2,1) = 5.993775


EFFECT
指定された名目年利率と 1 年当たりの複利計算回数を元に、実効年利率を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
EFFECT(名目利率, 複利計算期間)
名目利率   名目年利率を指定します。
複利計算期間   1 年当たりの複利計算回数を指定します。
解説
引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
複利計算期間 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
名目利率  0 または 複利計算期間 < 1 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
EFFECT(5.25%,4) = 0.053543 = 5.3543%




FV
定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の将来価値を返します。
書式
FV(利率, 期間, 定期支払額, 現在価値, 支払期日)
FV 関数の引数および財務関数の詳細は、PV 関数を参照してください。
利率   投資期間を通じて一定の利率を指定します。
期間   投資期間全体での支払回数の合計を指定します。
定期支払額   毎回の支払額を指定します。投資期間内に支払額を変更することはできません。通常、定期支払額 には元金と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれません。
現在価値   現在の投資額または将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。現在価値 を省略すると、0 (ゼロ) を指定したと見なされます。
支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。
支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期末
1 各期の期首
解説
 
利率 と 期間 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率 には 12%/12 = 1 (%) を、また 期間 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率 に 12 (%)、期間 に 4 (年) を指定します。
すべての引数に関して、定額預金の支払いのような出金は負の数で表し、配当金のような入金は正の数で表します。これは、FV 関数の戻り値についても同様です。
使用例
FV(0.5%, 10, -200000, -500000, 1) = \2,581,403
FV(1%, 12, -100000) = \1,268,250
FV(11%/12, 35, -20000, , 1) = \856,240

1 年後に海外旅行をするために、預金を始めるとします。現在、年利 6% (月利は 6%/12 = 0.5%) の銀行口座に 150,000 円の預金をしています。今後 12 か月の間、月の初めに 15,000 円ずつ預金した場合、12 か月後の預金額は、次のようになります。

FV(0.5%, 12, -15000, -150000, 1) = \345,210



FVSCHEDULE
投資期間内の一連の金利を複利計算することにより、初期投資の元金の将来価値を返します。この関数は、金利が変動または調整されるような投資の将来価値を計算する場合に使用します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
FVSCHEDULE(元金, 利率配列)
元金   投資の現在価値を指定します。
利率配列   投資期間内の変動金利を配列として指定します。
解説
利率配列 には、数値または空白セルを指定します。これ以外の値が含まれている場合は、エラー値 #VALUE! が返されます。空白セルを指定すると、金利は 0% であると見なされます。
使用例
FVSCHEDULE(1,{0.09,0.11,0.1}) = 1.33089


INTRATE
全額投資された証券の利率を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
INTRATE(受領日, 満期日, 投資額, 償還価値, 基準)
 
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
投資額   証券への投資額を指定します。
償還価値   満期日における証券の償還額を指定します。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
受領日、満期日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。

受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
投資額  0 または 償還価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 2 月 15 日
 満期日: 1993 年 5 月 15 日
 投資額: $1,000,000
 償還価値: $1,014,420
1900 年日付システムを使用している場合、債券の利率は次のようになります。
INTRATE("2/15/93","5/15/93",1000000,1014420,2) = 0.058328 = 5.8328%


IPMT
定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資期間内の指定された期に支払われる金利を返します。
書式
IPMT(利率, 期, 期間, 現在価値, 将来価値, 支払期日)
IPMT 関数の引数および財務関数の詳細については、PV 関数を参照してください。
利率   投資期間を通じて一定の利率を指定します。
期   金利支払額を求める期を 1 〜 期間 の範囲で指定します。
期間   投資期間全体での支払回数の合計を指定します。
現在価値   現在の投資額、つまり将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。
将来価値   投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値 を省略すると、0 を指定したと見なされます。たとえば、ローンなどの借入金の将来価値は 0 になります。
支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。
支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期末
1 各期の期首
解説
利率 と 期間 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率 には 12%/12 = 1 (%) を、また 期間 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率 に 12 (%)、期間 に 4 (年) を指定します。
すべての引数に関して、定額預金の支払いのような出金は負の数で表し、配当金のような入金は正の数で表します。
使用例
800 万円を年利 10% の 3 年ローンで借り入れた場合、最初の月の金利支払額は、次のようになります。
IPMT(0.1/12,1,36,8000000) = \-66,667

800 万円を年利 10% の 3 年ローンで借り入れた場合、最後の年の金利支払額は、次のようになります。ただし、支払いは年単位で行われるものとします。
IPMT(0.1,3,3,8000000) = \-292,447



IRR
一連の定期的なキャッシュ フローに対する内部利益率を返します。個人年金などの投資では、キャッシュ フローの差し引きが 0 である必要はありません。ただし、キャッシュ フローとは、月や年などのような一定期間をおいて、必ず発生するものでなければなりません。内部利益率とは、一定の期間ごとに発生する支払い (負の数) と収益 (正の数) からなる投資効率を表す利率のことです。
書式
IRR(範囲, 推定値)

範囲   数値を含む配列またはセル参照を指定します。これらの数値は、定期的に発生する一連の支払い (負の値) と収益 (正の値) に対応します。

内部利益率を計算するには、正の値と負の値が 範囲 に少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。
範囲 に入力されている値の順序は、キャッシュ フローの順序であると見なされます。支払額と収益額を入力するときは、その順序と符号に注意してください。(支払額は負の値、収益額は正の値) 。
範囲 に文字列、論理値、または空白セルが含まれる場合、これらは無視されます。
推定値   IRR 関数の計算結果に近いと思われる数値を指定します。
IRR 関数の計算には、反復計算の手法が使用されます。推定値 を初期値とし、計算結果の誤差が 0.000001% になるまで、利益率の値を変えて反復計算が行われます。反復計算を 20 回行っても、適切な解が見つからない場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
ほとんどの場合、IRR 関数の計算で 推定値 を指定する必要はありません。推定値 を省略すると、0.1 (10%) が指定されたと見なされます。
エラー値 #NUM! が返される場合や、または予測した値とかけ離れている場合は、推定値 に異なる値を指定して、もう一度計算を行ってください。
解説
IRR 関数は、正味現在価値を返す NPV 関数と相互に関連しています。IRR 関数の計算結果は、NPV 関数の計算結果が 0(ゼロ) であるときの内部利益率となります。次の数式は、NPV 関数と IRR 関数との関係を示しています。

NPV(IRR(B1:B6),B1:B6) = 3.60E-08 (IRR 関数の精度の範囲では、3.60E-08 という値は実際上の 0 に相当します)

使用例
レストランの経営を始めることになり、開店資金として 7,000 万円を投資しました。最初の 5 年間に、それぞれ 1,200 万円、1,500 万円、1,800 万円、2,100 万円、2,600 万円の収益が見込めます。

ワークシートのセル B1 に投資額 (負の値)、セル範囲 B2:B6 に 5 年間の収益額が入力されている場合、営業開始から 4 年後の内部利益率は、次のようになります。

IRR(B1:B5) = -2.12%

5 年後の内部利益率は

IRR(B1:B6) = 8.66%

2 年後の内部利益率を計算するには、推定値 を指定する必要があります。

IRR(B1:B3,-10%) = -44.35%



ISPMT
投資期間内の指定された期に支払われる金利を返します。この関数は、Lotus 1-2-3 関数との互換性を保つために用意されています。
書式
ISPMT(利率, 期, 期間, 現在価値)
ISPMT 関数の引数および財務関数の詳細については、PV 関数を参照してください。

利率   投資期間を通じて一定の利率を指定します。
   金利支払額を求める期を 1 〜 期間 の範囲で指定します。
期間   投資期間全体での支払回数の合計を指定します。
現在価値   現在の投資額または将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。

解説
利率 と 期間 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率 には 12%/12 = 1 (%) を、また 期間 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率 に 12 (%)、期間 に 4 (年) を指定します。
すべての引数に関して、定額預金の支払いのような出金は負の数で表し、配当金のような入金は正の数で表します。
使用例
800 万円を年利 10% の 3 年ローンで借り入れた場合、最初の月の金利支払額は、次のようになります。

ISPMT(0.1/12,1,36,8000000) = -64814.8

800 万円を年利 10% の 3 年ローンで借り入れた場合、最初の年の金利支払額は、次のようになります。ただし、支払いは年単位で行われるとします。

ISPMT(0.1,1,3,8000000) = -533333



MDURATION
額面価格を $100 と仮定して、証券に対する修正マコーレー係数を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
MDURATION(受領日, 満期日, 利札, 利回り, 頻度, 基準)
 
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
利札   証券の年利を指定します。
利回り   証券の年間配当を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、頻度、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日、満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利札 < 0 または 利回り < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
修正マコーレー係数は、次の数式で表されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1986 年 1 月 1 日
 満期日: 1994 年 1 月 1 日
 半年単位の利札: 8%
 利回り: 9.0%
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、修正マコーレー係数は次のようになります。
MDURATION("1/1/86","1/1/94",0.08,0.09,2,1) = 5.73567


MIRR
一連の定期的なキャッシュ フローに基づいて、修正内部利益率を返します。MIRR 関数では、投資原価と現金の再投資に対する受取利率 (危険利率) の両方が考慮に入れられます。
書式
MIRR(範囲, 安全利率, 危険利率)

範囲   数値を含む配列またはセル参照を指定します。これらの数値は、定期的に発生する一連の支払い (負の値) と収益 (正の値) に対応します。

修正内部利益率を計算するには、正の値と負の値が 範囲 に少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。そうでない場合は、エラー値 #DIV/0! が返されます。
範囲 に文字列、論理値、または空白セルが含まれる場合、これらは無視されます。ただし、値が 0 であるセルは、計算の対象となります。
安全利率   支払額 (負のキャッシュ フロー) に対する利率を指定します。
危険利率   収益額 (正のキャッシュ フロー) に対する利率を指定します。
解説
MIRR  関数では、範囲 に入力されている値の順序がキャッシュ フローの順序であると見なされます。支払額と収益額を入力するときは、その順序と符号に注意してください (支払額は負の値、収益額は正の値) 。
使用例
新規事業を始めるにあたって、120,000,000 円を年利 10% (安全利率) で借り入れたとします。5 年間営業を続け、初年度からの売上が、39,000,000 円、30,000,000 円、21,000,000 円、37,000,000 円、46,000,000 円になりました。さらにこの間、年度ごとに収益の 12% の割合 (危険利率) で再投資を行っています。

ワークシートのセル B1 に借入金 \-120,000,000、セル範囲 B2:B6 に 5 年間の売上が入力されている場合、事業開始から 5 年後の修正内部利益率は、次のようになります。

MIRR(B1:B6,10%,12%) = 12.61%

事業開始から 3 年間の修正内部利益率は、次のようになります。

MIRR(B1:B4,10%,12%) = -4.80%

危険利率 が 14% であると仮定した場合、事業開始から 5 年後の修正内部利益率は、次のようになります。

MIRR(B1:B6,10%,14%) = 13.48%



NOMINAL
指定された実効年利率と 1 年当たりの複利計算回数を元に、名目年利率を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
NOMINAL(実効利率, 複利計算期間)
実効利率   実効年利率を指定します。
複利計算期間   1 年当たりの複利計算回数を指定します。
解説
引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
複利計算期間 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
実効利率  0 または 複利計算期間 < 1 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
NOMINAL(5.3543%,4) = 0.0525 = 5.25%


NPER
定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資に必要な期間を返します。
書式
NPER(利率, 定期支払額, 現在価値, 将来価値, 支払期日)
NPER 関数の引数および財務関数の詳細については、PV 関数を参照してください。
利率   投資期間を通じて一定の利率を指定します。
定期支払額   毎回の支払額を指定します。投資期間内に支払額を変更することはできません。通常、定期支払額 には元金と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれません。
現在価値   現在の投資額、つまり将来行われる一連の支払いを現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。現在価値 を省略すると、0 を指定したと見なされます。
将来価値   投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値 を省略すると、0 を指定したと見なされます。たとえば、ローンなどの借入金の将来価値は 0 になります。
支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。
支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期末
1 各期の期首
使用例
NPER(12%/12,-100,-1000,10000,1) = 60
NPER(1%,-100,-1000,10000) = 60
NPER(1%,-100,1000) = 11

NPV

投資の正味現在価値を、割引率、将来行われる一連の支払い (負の値) 、およびその収益 (正の値) を使用して算出します。
書式
NPV(割引率, 値1, 値2, ...)

割引率   投資期間を通じて一定の割引率を指定します。

値1, 値2, ...   支払額 (負の値) と収益額 (正の値) を指定します。引数は 1 〜 29 個まで指定できます。

値1, 値2, ... は定期的で、しかも各期末に発生する必要があります。
NPV 関数では、値1, 値2, ... の順序がキャッシュ フローの順序であると見なされます。支払額と収益額を入力するときは、その順序に注意してください。
引数が数値、空白セル、論理値、または数値を表す文字列である場合は、それぞれ計算の対象となりますが、エラー値および数値に変換できない文字列である場合は無視されます。
引数が配列またはセル参照である場合は、その中に含まれる数値だけが計算の対象となり、空白セル、論理値、文字列、エラー値は無視されます。

解説
NPV 関数では、投資は 値1 のキャッシュ フローが発生する日付より 1 期前に開始され、引数リストの最後のキャッシュ フローで終了します。NPV 関数の計算は、将来のキャッシュ フローに基づいて行われます。このため、最初のキャッシュ フローが 1 期目の期首に発生する場合、このキャッシュ フローは引数として指定しないで、NPV 関数の計算結果に加算する必要があります。詳細については使用例を参照してください。

NPV 関数は、投資の現在価値を返す PV 関数とよく似ていますが、PV 関数と NPV 関数の最も大きな違いは、PV 関数ではキャッシュ フローが期首と期末のどちらに発生してもかまわない点にあります。また、NPV 関数ではキャッシュ フローの金額が一定していませんが、PV 関数では投資期間を通じて一定である必要があります。財務関数の詳細については PV 関数を参照してください。
NPV 関数は、内部利益率を返す IRR 関数と相互に関連しています。IRR 関数の計算結果は、NPV 関数の計算結果が 0 であるときの内部利益率となります。NPV(IRR(...), ...) = 0

使用例
今日からむこう 1 年間に 100 万円の投資を行い、それに続く 3 年間にそれぞれ 30 万円、42 万円、68 万円の収益が見込めるとします。割引率を年利 10% と仮定した場合、この投資の正味現在価値は、次のようになります。

NPV(10%,-1000000,300000,420000,680000) = \118,844

上の例では、初期投資の 100 万円をキャッシュ フローの一部と見なしていますが、これは支払いが最初の期の期末に発生しているためです。

支払いが最初の期の期首に発生する場合を考えてみましょう。ある事業に 4,000 万円の投資を行い、その年から 5 年間の営業で、各年度にそれぞれ 800 万円、920 万円、1,000 万円、1,200 万円、1,450 万円の収益が見込めるとします。年間のインフレ率や借入金の利息を考慮すると、割引率は 8% になると予測できます。

ワークシートのセル B1 に投資額、セル範囲 B2:B6 に 5 年間の収益額が入力されている場合、この投資の正味現在価値は、次のようになります。

NPV(8%,B2:B6)+B1 = \1,922,062

この例では、初期投資の 4,000 万円を キャッシュ フローの一部とすることはできません。これは、支払いが最初の期の期首に発生しているためです。

営業を開始してから 6 年目に事故が起こり、この年度に 900 万円の損失が出ることが予想されるとき、営業開始から 6 年後の正味現在価値は、次のようになります。

NPV(8%,B2:B6,-9000000)+B1 = -\3,749,465


ODDFPRICE

1 期目の日数が半端な証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
ODDFPRICE(受領日, 満期日, 発行日, 最初の利札日, 利率, 利回り, 償還価値, 頻度, 基準)
受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
発行日   証券の発行日を指定します。
最初の利札日   証券の最初の利息支払日を指定します。
利率   証券の利率を指定します。
利回り   証券の年間配当を指定します。
償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。
基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
 Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、発行日、最初の利札日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日、満期日、発行日、最初の利札日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率 < 0 または 利回り < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

次の条件が満たされていない場合、エラー値 #NUM! が返されます。

満期日 > 最初の利札日 > 受領日 > 発行日
 

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1986 年 11 月 11 日
 満期日: 1999 年 3 月 1 日
 発行日: 1986 年 10 月 15 日
 最初の利札日: 1987 年 3 月 1 日
 利率: 7.85%
 利回り: 6.25%
 償還価値: $100
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 実際の日数/実際の日数
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、1 期目の日数が半端な証券に対する額面 $100 当たりの価格は、次のようになります。
ODDFPRICE("11/11/86","3/1/99","10/15/86","3/1/87",0.0785,0.0625,100,2,1) = 113.597717


ODDFYIELD
1 期目の日数が半端な証券の利回りを返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
ODDFYIELD(受領日, 満期日, 発行日, 最初の利札日, 利率, 現在価値, 償還価値, 頻度, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
発行日   証券の発行日を指定します。
最初の利札日   証券の最初の利息支払日を指定します。
利率   証券の利率を指定します。
現在価値   証券の価格を指定します。
償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、発行日、最初の利札日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日、満期日、発行日、最初の利札日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率 < 0 または 現在価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

次の条件が満たされていない場合、エラー値 #NUM! が返されます。

満期日 > 最初の利札日 > 受領日 > 発行日

ODDFYIELD 関数の計算には、反復計算の手法が使用されます。この関数では、ODDFPRICE 関数で使用される数式に基づくニュートン法が用いられます。指定された利回りを含む概算価格が、実際の価格になるまで、利回りの値を変えて反復計算が最大 100 回行われます。ODDFYIELD 関数で使用されている数式については、ODDFPRICE 関数を参照してください。
 

使用例
 
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1991 年 1 月 25 日
 満期日: 1996 年 1 月 1 日
 発行日: 1991 年 1 月 18 日
 最初の利札日: 1991 年 7 月 15 日
 利率: 5.75%
 現在価値: $84.50
 償還価値: $100
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 30 日/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、1 期目の日数が半端な証券の利回りは、次のようになります。
ODDFYIELD("1/25/91","1/1/96","1/18/91","7/15/91",0.0575,84.50,100,2,0) = .09758 = 9.76%


ODDLPRICE
1 期目の日数が半端な証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
ODDLPRICE(受領日, 満期日, 最後の利札日, 利率, 利回り, 償還価値, 頻度, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。

満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。

最後の利札日   証券の最後の利息支払日を指定します。

利率   証券の利率を指定します。

利回り   証券の年間配当を指定します。

償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。

頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。

基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、最後の利札日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日、満期日、最後の利札日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率 < 0 または 利回り < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
次の条件が満たされていない場合、エラー値 #NUM! が返されます。

満期日 > 最後の利札日 > 受領日

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1987 年 2 月 7 日
 満期日: 1987 年 6 月 15 日
 最後の利札日: 1986 年 10 月 15 日
 利率: 3.75%
 利回り: 4.05%
 償還価値: $100
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 30 日/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、最終期の日数が半端な証券に対する額面 $100 当たりの価格は、次のようになります。
ODDLPRICE("2/7/87","6/15/87","10/15/86",0.0375,0.0405,100,2,0) = 99.87829


ODDLYIELD
最終期の日数が半端な証券の利回りを返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
ODDLYIELD(受領日, 満期日, 最後の利札日, 利率, 現在価格, 償還価値, 頻度, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
最後の利札日   証券の最後の利息支払日を指定します。
利率   証券の利率を指定します。
現在価格   証券の価格を指定します。
償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、最後の利札日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日、満期日、最後の利札日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率 < 0 または 現在価値 < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
次の条件が満たされていない場合、エラー値 #NUM! が返されます。

満期日 > 最後の利札日 > 受領日

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1987 年 4 月 20 日
 満期日: 1987 年 6 月 15 日
 最後の利札日: 1986 年 10 月 15 日
 利率: 3.75%
 現在価値: $99.875
 償還価値: $100
 利息支払回数: 年 2 回
 基準:  30 日/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、最終期の日数が半端な証券の利回りは、次のようになります。
ODDLYIELD("4/20/87","6/15/87","12/24/86",0.0375,99.875,100,2,0) = 0.044873


PMT
定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、貸付に必要な定期支払額を算出します。
書式
PMT(利率, 期間, 現在価値, 将来価値, 支払期日)

PMT 関数の引数および財務関数の詳細については PV 関数を参照してください。

利率   貸付期間を通じて一定の利率を指定します。
期間   貸付期間全体での支払回数の合計を指定します。
現在価値   現在の貸付額、つまり将来行われる一連の支払いを現時点で一括払いした場合の合計金額、または元金を指定します
将来価値   貸付の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値 を省略すると、0 (ゼロ) を指定したと見なされ、貸付額の将来価値は 0 になります。
支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。

支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期末
1 各期の期首
解説
PMT 関数で返される定期支払額には元金と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれません。
利率 と 期間 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率 には 12%/12 = 1 (%) を、また 期間 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率 に 12 (%)、期間 に 4 (年) を指定します。

ヒント   貸付期間全体の支払額の合計を求めるには、PMT 関数の計算結果と 期間 を掛け算します。
 

使用例
100 万円を年利 8% の 10 か月ローンで借り入れた場合、毎月の返済額は、次のようになります。
PMT(8%/12,10,1000000) = \-103,703
同じ設定のローンで支払いが月初 (期首) に発生する場合、毎月の返済額は、次のようになります。
PMT(8%/12,10,1000000,0,1) = \-103,016

人から借金を申し込まれ、年利 12% の 5 か月払いで 50 万円を貸した場合、毎月の受取額は、次のようになります。
PMT(12%/12,5,-500000) = \103,020

18 年間で 500 万円をためることを目標に、毎月一定の金額を預金することにしました。毎年 6% の金利が期待できる場合、毎月の預金額は、次のようになります。
PMT(6%/12,18*12,0,5000000) = \-12,908

年利 6% の口座に毎月 12,908 円を預金すると、18 年後には 500 万円ためることができます。



PPMT
定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資の指定された 期 に支払われる元金を返します。
書式
PPMT(利率, 期, 期間, 現在価値, 将来価値, 支払期日)

PPMT 関数の引数および財務関数の詳細は、PV 関数を参照してください。

利率   投資期間を通じて一定の利率を指定します。
   元金支払額を求める期を 1 〜 期間 の範囲で指定します。
期間   投資期間全体での支払回数の合計を指定します。
現在価値   現在の投資額、つまり将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。
将来価値   投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値 を省略すると、0 を指定したと見なされます。たとえば、ローンなどの借入金の将来価値は 0 になります。
支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。

支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期末
1 各期の期首
解説
利率 と 期間 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率 には 12%/12 = 1 (%) を、また
期間 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率 に 12 (%)、期間 に 4 (年) を指定します。
使用例
800 万円を年利 10% の 3 年ローンで借り入れた場合、最初の月の元金支払額は、次のようになります。
PPMT(10%/12,1,36,8000000) = \-191,471
2000 万円を年利 8% の 10 年ローンで借り入れた場合、最後の年の元金支払額は、次のようになります。ただし、支払いは年単位で行われるものとします。
PPMT(8%,10,10,20000000) = \-2,759,805


PRICE
定期的に利息が支払われる証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
 
PRICE(受領日, 満期日, 利率, 利回り, 償還価値, 頻度, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
利率   証券の年利を指定します。
利回り   証券の年間配当を指定します。
償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。
頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996 年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996 年 1 月 1 日、受領日 が 1996 年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996 年 1 月 1 日から 30 年後の 2026 年 1 月 1 日になります。
 Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

  受領日、満期日、頻度、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
  利率 < 0 または 利回り < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 償還価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。

基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1991 年 2 月 15 日
 満期日: 1999 年 11 月 15 日
 半年単位の利札: 5.75%
 利回り: 6.50%
 償還価値: $100
 利息支払回数: 年 2 回
 基準: 36 日/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、債券の価格は次のようになります。
PRICE("2/15/91","11/15/99",0.0575,0.065,100,2,0) = 95.04287


PRICEDISC
受領日に利息が支払われる証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
PRICEDISC(受領日, 満期日, 割引率, 償還価値, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
割引率   証券の割引率を指定します。
償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
  受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
 Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

  受領日、満期日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
  割引率  0 または 償還価値  である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
  基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 2 月 15 日
 満期日: 1993 年 3 月 1 日
 割引率: 5.25%
 償還価値: $100
 基準: 実際の日数/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、債券の価格は次のようになります。
PRICEDISC("2/15/93","3/1/93",0.0525,100,2) = 99.79583


PRICEMAT
満期日に利息が支払われる証券に対して、額面 $100 当たりの価格を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。
   その方法は?
書式
 
PRICEMAT(受領日, 満期日, 発行日, 利率, 利回り, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。
満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。
発行日   証券の発行日を指定します。
利率   発行日における証券の利率を指定します。
利回り   証券の年間配当を指定します。
基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、発行日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日、満期日、発行日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率 < 0 または 利回り < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 2 月 15 日
 満期日: 1993 年 4 月 13 日
 発行日: 1992 年 11 月 11 日
 半年単位の利札: 6.1%
 利回り: 6.1%
 基準: 30 日/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、債券の価格は次のようになります。
PRICEMAT("2/15/93","4/13/93","11/11/92",0.061,0.061,0) = 99.9844989


PV
投資の現在価値を返します。現在価値とは、将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額をいいます。たとえば、借金をした場合、借入金額の合計が、貸方に対する現在価値となります。
書式
PV(利率, 期間, 定期支払額, 将来価値, 支払期日)

利率   投資期間を通じて一定の利率を指定します。たとえば、年利 10% の自動車ローンを利用して月払いで返済を行う場合、月単位の金利は 10%/12 = 0.83% となります。この場合、数式には 10%/12、0.83%、または 0.0083 の形式で指定することができます。

期間   投資期間全体での支払回数の合計を指定します。たとえば、4 年ローンを利用して月払いで返済を行う場合、このローンの支払回数は 4*12 = 48 となります。この場合、数式には 4*12 または 48 の形式で指定することができます。

定期支払額   毎回の支払額を指定します。投資期間内に支払額を変更することはできません。通常、定期支払額 には元金と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれません。たとえば、100 万円を年利 12% の 4 年ローンで借り入れた場合、毎月の返済額は 26,334 円になります。定期支払額 は、-26334 のように負の値として指定します。

将来価値   投資の将来価値、または最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値 を省略すると、0 を指定したと見なされます。たとえば、ローンなどの借入金の将来価値は 0 になります。たとえば、18 年間で 500 万円をためることを目標にした場合、この投資の将来価値は 5,000,000 になります。投資期間の金利を予測することにより、毎月の貯蓄額を決めることができます。

支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。

支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期末
1 各期の期首
解説
利率 と 期間 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率 には 12%/12 = 1 (%) を、また 期間 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率 に 12 (%)、期間 に 4 (年) を指定します。
以下の関数は、投資やローンを計算するために使用することができます。

CUMIPMT 関数、PPMT 関数、CUMPRINC 関数、PV 関数、FV 関数、RATE 関数、FVSCHEDULE 関数、XIRR 関数、IPMT 関数、XNPV 関数、PMT 関数

これらの関数の対象となる投資は、定額の支払いが定期的に行われ、利率が一定であることが前提になっています。たとえば、自動車ローンや不動産ローンなどが投資の対象になります。詳細については、各関数の説明を参照してください。

投資関数では、すべての引数に関して、定額預金の支払いのような出金は負の数で表し、配当金のような入金は正の数で表します。たとえば、銀行口座の預金 10 万円を引数として使用する場合、預金者側は -100000、銀行側では 100000 と指定します。
財務関数の引数は、相互に関連しています。

使用例
むこう 20 年間にわたって、毎月末に 5 万円の配当が支払われる証券の購入を検討しているとします。この証券の価格が 600 万円で、年利が 8% に固定されている場合、この投資の損得を検討してみましょう。PV 関数を使用して投資の現在価値を計算します。

PV(0.08/12,12*20,50000,,0) = \-5,977,715

戻り値は出金 (負のキャッシュ フロー) を表しているため、負の数になります。計算の結果、投資の現在価値 \5,977,715 は、証券の価格 \6,000,000 より少なくなっています。つまりこの投資は有利なものとはいえません。



RATE
投資の利率を返します。RATE 関数の計算には、反復計算の手法が使用されるため、適切な解が見つからないか、または複数の解が同時に見つかることになります。反復計算を 20 回実行した時点で、計算結果の収束値が 0.0000001 以下にならない場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
書式
RATE(期間, 定期支払額, 現在価値, 将来価値, 支払期日, 推定値)

RATE 関数の引数および財務関数の詳細については、PV 関数を参照してください。

期間   投資期間全体での支払回数の合計を指定します。

定期支払額   毎回の支払額を指定します。投資期間内に支払額を変更することはできません。通常、定期支払額 には元金と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれません。

現在価値   現在の投資額、つまり将来行われる一連の支払いを現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。現在価値 を省略すると、0 を指定したと見なされます。

将来価値   投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。将来価値 を省略すると、0 を指定したと見なされます。たとえば、ローンなどの借入金の将来価値は 0 になります。

支払期日   支払いがいつ行われるかを、数値の 0(ゼロ) または 1 で指定します。支払期日 を省略すると、0 を指定したと見なされます。

支払期日 支払いが行われる時期
0 各期の期末
1 各期の期首
推定値    利率がおよそどれくらいになるかを推定した値を指定します。
推定値 を省略すると、10% が計算に使用されます。
RATE 関数の結果が収束しない場合は、推定値 の値を変えてみてください。通常、推定値 に 0 〜 1 の範囲の値を指定すると、計算結果が収束します。
解説
推定値 と 期間 を指定するときは、時間的な単位を一致させる必要があります。たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、推定値 には 12%/12 = 1 (%) を、また 期間 には 4*12 = 48 (月) を指定します。また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、推定値 に 12 (%)、期間 に 4 (年) を指定します。
使用例
80 万円のローンを毎月 2 万円ずつ 4 年間で返済する場合、ローンの金利は次のようになります。

RATE(48,-20000,800000) = 0.77%

この計算結果は、期間 を月数で指定しているため月利になっています。このローンの年利は、0.77%*12 = 9.24% になります。
 


RECEIVED
全額投資された証券に対して、満期日に支払われる金額を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
RECEIVED(受領日, 満期日, 投資額, 割引率, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。

満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。

投資額   証券への投資額を指定します。

割引率   証券の割引率を指定します。

基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
投資額  0 または 割引率  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領 (発行) 日: 1993 年 2 月 15 日
 満期日: 1993 年 5 月 15 日
 投資額: $1,000,000
 割引率: 5.75%
 償還価値: $1,014,420
 基準: 実際の日数/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、満期日に支払われる金額の合計は、次のようになります。
RECEIVED("2/15/93","5/15/93",1000000,0.0575,2) = 1,014,420.27

SLN
定額法 (Straight-line Method) を使用して、資産の 1 期当たりの減価償却費を返します。
書式
SLN(取得価額, 残存価額, 耐用年数)

取得価額   資産を購入した時点での価格を指定します。

残存価額   耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。

耐用年数   資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。

使用例
耐用年数 10 年のトラックを 300 万円で購入しました。このトラックの残存価格が 75 万円であるとき、1 期当たりの減価償却費は、次のようになります。

SLN(3000000,750000,10) = \225,000



SLN
定額法 (Straight-line Method) を使用して、資産の 1 期当たりの減価償却費を返します。
書式
SLN(取得価額, 残存価額, 耐用年数)

取得価額   資産を購入した時点での価格を指定します。

残存価額   耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。

耐用年数   資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。

使用例
耐用年数 10 年のトラックを 300 万円で購入しました。このトラックの残存価格が 75 万円であるとき、1 期当たりの減価償却費は、次のようになります。

SLN(3000000,750000,10) = \225,000


SYD
定額逓減法 (Sum-of-Year's Digits Method) を使用して、特定の期における減価償却費を返します。
書式
(取得価額, 残存価額, 耐用年数, 期間)

取得価額   資産を購入した時点での価格を指定します。

残存価額   耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。

耐用年数   資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。

期間   減価償却費を求める期を指定します。期間 は 耐用年数 と同じ単位で指定する必要があります。

使用例
A工場では、300 万円で新しい工作機械を購入しました。この機械の残存価額は 75 万円、耐用年数は 10 年です。

1 期目 (初年度) の減価償却費は、次のようになります。

SYD(3000000,750000,10,1) = \409,091

10 期目 (10 年目) の減価償却費は、次のようになります。

SYD(3000000,750000,10,10) = \40,909


TBILLEQ
米国財務省短期証券 (TB) の債券に相当する利回りを返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
TBILLEQ(受領日, 満期日, 割引率)

受領日   財務省証券の受領日、つまり財務省証券を購入した発行日以降の日付を指定します。

満期日   財務省証券の満期日、つまり財務省証券の支払期日を指定します。

割引率   財務省証券の割引率を指定します。

解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。
受領日、満期日 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
割引率  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日、または 満期日 と 受領日 の間の日数が 1 年を超える場合、エラー値 #NUM! が返されます。

TBILLEQ 関数は、次の数式で表されます。

TBILLEQ = (365 x 利率) / (360 - (利率 x DSM))
 ここで
 DSM = 受領日から満期日までの日数 (利息計算の基準となる 1 年の日数は 360 日)

使用例

次のような条件の米国財務省証券があります。
 受領日: 1993 年 3 月 31 日
 満期日: 1993 年 6 月 1 日
 割引率: 9.14%
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、米国財務省短期証券の債券に相当する利回りは、次のようになります。
TBILLEQ("3/31/93","6/1/93",0.0914) = 0.094151 = 9.4151%


TBILLPRICE
米国財務省短期証券 (TB) の額面 $100 当たりの価格を返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
TBILLPRICE(受領日, 満期日, 割引率)

受領日   財務省証券の受領日、つまり財務省証券を購入した発行日以降の日付を指定します。

満期日   財務省証券の満期日、つまり財務省証券の支払期日を指定します。

割引率   財務省証券の割引率を指定します。

解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。
受領日、満期日 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
割引率  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日、または 満期日 と 受領日 の間の日数が 1 年を超える場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
次のような条件の米国財務省証券があります。
 受領日: 1993 年 3 月 31 日
 満期日: 1993 年 6 月 1 日
 割引率: 9%
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、米国財務省短期証券の額面 $100 当たりの価格は、次のようになります。
TBILLPRICE("3/31/93","6/1/93",0.09) = 98.45

TBILLYIELD
米国財務省短期証券 (TB) の利回りを返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
TBILLYIELD(受領日, 満期日, 現在価値)

受領日   財務省証券の受領日、つまり財務省証券を購入した発行日以降の日付を指定します。

満期日   財務省証券の満期日、つまり財務省証券の支払期日を指定します。

現在価値   額面 $100 に対する財務省証券の価格を指定します。

解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。
受領日、満期日 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
現在価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日、または 満期日 と 受領日 の間の日数が 1 年を超える場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
次のような条件の米国財務省証券があります。
 受領日: 1993 年 3 月 31 日
 満期日: 1993 年 6 月 1 日
 現在価値: $98.45
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、米国財務省短期証券の利回りは、次のようになります。
TBILLYIELD("3/31/93","6/1/93",98.45) = 9.1417%

VDB
倍率逓減法または指定された方法を使用して、指定された期間における資産の減価償却費を返します。VDB は、Variable Declining Balance を表します。
書式
VDB(取得価額, 残存価額, 耐用年数, 開始期, 終了期, 率, 切り替えなし)

取得価額   資産を購入した時点での価格を指定します。

残存価額   耐用年数が終了した時点での資産の価格を指定します。

耐用年数   資産を使用できる年数、つまり償却の対象となる資産の寿命年数を指定します。

開始期   減価償却費の計算の対象となる最初の期を指定します。開始期 は 耐用年数 と同じ単位で指定してください。

終了期   減価償却費の計算の対象となる最後の期を指定します。終了期 は 耐用年数 と同じ単位で指定してください。

   減価償却率を指定します。率 を省略すると、2 を指定したと見なされ、倍率逓減法で計算が行われます。倍率逓減法を使用しない場合は、率 を変更します。倍率逓減法の詳細は、DDB 関数を参照してください。

切り替えなし   減価償却費が倍率法による計算の結果より大きくなったときに、自動的に定額法に切り替えるかどうかを、論理値で指定します。

切り替えなし に TRUE を指定すると、減価償却費が倍率法による計算の結果より大きくなっても、定額法への切り替えは行われません。
切り替えなし に FALSE を指定するか省略すると、減価償却費が倍率法による計算の結果より大きくなったときに、自動的に定額法への切り替えが行われます。

切り替えなし 以外の引数は、必ず正の数で指定してください。

使用例
A 工場では、24 万円で新しい工作機械を購入しました。この機械の残存価額は 3 万円、耐用年数は 10 年です。対象となる期をさまざまに設定して、減価償却費を計算してみましょう。

VDB(240000,30000,3650,0,1) = \132 (1 日目の減価償却費。率 には自動的に 2 が使用されています)

VDB(240000,30000,120,0,1) = \4,000 (1 月目の減価償却費)

VDB(240000,30000,10,0,1) = \48,000 (1 年目の減価償却費)

VDB(240000,30000,120,6,18) = \39,631 (6 月目から 18 月目までの減価償却費)

VDB(240000,30000,120,6,18,1.5) = \31,181 (6 月目から 18 月目までの減価償却費。率 を 1.5 に設定した場合)

同じ工作機械を、ある会計年度の第 1 四半期のちょうど半ばに購入しました。この機械を購入した最初の会計年度の減価償却費は、次のようになります。ただし、率 は 1.5 (150%) と仮定します。

VDB(240000,30000,10,0,0.875,1.5) = \31,500


XIRR
定期的でないキャッシュ フローに対する内部利益率を返します。一連の定期的なキャッシュ フローに対する内部利益率を計算する場合は、IRR 関数を使います。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
XIRR(範囲, 日付, 推定値)

範囲   収支明細表の 日付 に対応する一連のキャッシュ フローを指定します。最初の支払いは、投資の最初に発生する原価や支払いに対応し、省略することができます。それ以降の支払いは、1 年の日数を 365 日として割り引かれます。

日付   範囲 に対応する一連の支払日を指定します。最初の支払日は、収支明細表の先頭に対応します。残りの支払日には、すべてこの日付より後に発生する日付を指定する必要があります。ただし、残りの支払日の指定順序に制限はありません。

推定値   XIRR 関数の計算結果に近いと思われる数値を指定します。

解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。
日付 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
内部利益率を計算するには、正の値と負の値がキャッシュ フローに少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。そうでない場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
日付 に無効な日付が含まれる場合、エラー値 #NUM! が返されます。

日付 に投資の開始日より前の日付が含まれる場合、エラー値 #NUM! が返されます。
範囲 と 日付 に含まれる数値の個数が異なる場合、エラー値 #NUM! が返されます。
 ほとんどの場合、XIRR 関数の計算で 推定値 を指定する必要はありません。推定値 を省略すると、0.1 (10%) を指定したと見なされます。
XIRR 関数は、正味現在価値を返す XNPV 関数と相互に関連しています。XIRR 関数の計算結果は、XNPV 関数の計算結果が 0 であるときの利益率となります。

XIRR 関数の計算には、反復計算の手法が使用されます。推定値 を初期値とし、計算結果の誤差が 0.000001% になるまで、利益率の値を変えて反復計算が行われます。

使用例
1992 年 1 月 1 日 に 1000 万円の投資を行い、その後、1992 年 3 月 1 日に 275 万円、1992 年 10 月 30 日に 425 万円、1993 年 2 月 15 日に 325 万円、1993 年 4 月 1 日に 275 万円 の収益がありました。

1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、この投資の内部利益率は、次のようになります。

XIRR({-10000000,2750000,4250000,3250000,2750000},
{"1/1/92","3/1/92","10/30/92","2/15/93","4/1/93"},0.1) = 0.373363 = 37.3363%


XNPV
定期的でないキャッシュ フローに対する正味現在価値を返します。一連の定期的なキャッシュ フローに基づいて投資の正味現在価値を計算する場合は、NPV関数を使います。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
XNPV(割引率, キャッシュ フロー, 日付)

割引率   対象となるキャッシュ フローに適用する割引率を指定します。

キャッシュ フロー   収支明細表の 日付 に対応する一連のキャッシュ フローを指定します。最初の支払いは、投資の最初に発生する原価や支払いに対応し、省略することができます。それ以降の支払いは、1 年の日数を 365 日として割り引かれます。

日付   キャッシュ フロー に対応する一連の支払日を指定します。最初の支払日は、収支明細表の先頭に対応します。残りの支払日には、すべてこの日付より後に発生する日付を指定する必要があります。ただし、残りの支払日の指定順序に制限はありません。

解説
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。
日付 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
日付 に無効な日付が含まれる場合、エラー値 #NUM! が返されます。
日付 に投資の開始日より前の日付が含まれる場合、エラー値 #NUM! が返されます。

キャッシュ フロー と 日付 に含まれる数値の個数が異なる場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
1992 年 1 月 1 日 に 1000 万円の投資を行い、その後、1992 年 3 月 1 日に 275 万円、1992 年 10 月 30 日に 425 万円、1993 年 2 月 15 日に 325 万円、1993 年 4 月 1 日に 275 万円 の収益がありました。キャッシュ フローに適用される割引率を 9% と仮定すると、

1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、投資の正味現在価値は、次のようになります。

XNPV(0.09,{-10000000,2750000,4250000,3250000,2750000},{33604,33664,33907,34015,34060}) = 2086647.602


YIELD
利息が定期的に支払われる証券の利回りを返します。この関数は、債券の利回りを計算するときに使用します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
YIELD(受領日, 満期日, 利率, 現在価値, 償還価値, 頻度, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。

満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。

利率   証券の年利を指定します。

現在価値   額面 $100 に対する証券の価格を指定します。

償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。

頻度   年間の利息支払回数を指定します。年 1 回の場合は 頻度 = 1、年 2 回の場合は 頻度 = 2、四半期ごとの場合は 頻度 = 4 となります。

基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説

受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、頻度、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率 < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
現在価値  0 または 償還価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
頻度 に 1、2、4 以外の数値を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。

基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1991 年 2 月 15 日
 満期日: 1999 年 11 月 15 日
 利札: 5.75%
 現在価値: $95.04287
 償還価値: $100
 利息支払回数: 年 2 回
 基準:  30 日/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、この債券の利回りは次のようになります。
YIELD("2/15/91","11/15/99",0.0575,95.04287,100,2,0) = 0.065 = 6.5%

YIELDDISC
割引債の年利回りを返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
YIELDDISC(受領日, 満期日, 現在価値, 償還価値, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。

満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。

現在価値   額面 $100 に対する証券の価格を指定します。

償還価値   額面 $100 に対する証券の償還額を指定します。

基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日 または 満期日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
現在価値  0 または 償還価値  0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 2 月 15 日
 満期日: 1993 年 3 月 1 日
 現在価値: $99.795
 償還額: $100
 基準: 実際の日数/360
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、割引債の利回りは次のようになります。
YIELDDISC("2/15/93","3/1/93",99.795,100,2) = 5.2823%

YIELDMAT
満期日に利息が支払われる証券の利回りを返します。
この関数を使うには、セットアップ プログラムを実行して分析ツールを組み込み、[ツール] メニューの [アドイン] コマンドを使ってその分析ツールを登録する必要があります。

   その方法は?

書式
YIELDMAT(受領日, 満期日, 発行日, 利率, 現在価値, 基準)

受領日   証券の受領日、つまり証券を購入した発行日以降の日付を指定します。

満期日   証券の満期日、つまり証券の支払期日を指定します。

発行日   証券の発行日を、日付のシリアル値で指定します。

利率   発行日における証券の利率を指定します。

現在価値   額面 $100 に対する証券の価格を指定します。

基準   日数の計算方法を数値で指定します。

基準 1 月の日数/1 年の日数
0/省略 30 日/360 日 (NASD 方式)
1 実際の日数/実際の日数
2 実際の日数/360 日
3 実際の日数/365 日
4 30 日/360 日 (ヨーロッパ方式)
解説
 
受領日 とは、債券などの証券を購入した日付です。満期日 とは、証券の支払期日です。たとえば、1996年 1 月 1 日に発行された 30 年の債券を、発行日の 6 か月後に購入します。この債券は、発行日が 1996年 1 月 1 日、受領日 が 1996年 7 月 1 日になり、満期日 は、発行日の 1996年 1 月 1 日から 30 年後の 2026年 1 月 1 日になります。
Windows 版 Excel と Macintosh 版 Excel では、標準として使用される日付システムが異なります。詳細については NOW 関数を参照してください。

受領日、満期日、発行日、基準 に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
受領日、満期日、発行日 に無効な日付を指定すると、エラー値 #NUM! が返されます。
利率 < 0 または 利回り < 0 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
基準 < 0 または 基準 > 4 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。
受領日  満期日 である場合、エラー値 #NUM! が返されます。

使用例
次のような条件の債券があります。
 受領日: 1993 年 3 月 15 日
 満期日: 1993 年 11 月 3 日
 発行日: 1992 年 11 月 8 日
 半年単位の利札: 6.25%
 現在価値: $100.0123
 基準: 30 日/360 日
1900 年日付システム (Windows 版 Excel の標準) を使用している場合、債券の利回りは次のようになります。
YIELDMAT("3/15/93","11/3/93","11/8/92",0.0625,100.0123,0) = 0.060954 = 6.0954%