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●丸め
ROUND 指定桁数で四捨五入
ROUNDUP 指定した桁数で切り上げる
ROUNDDOWN 指定した桁数で切り捨てる
INT 指定した数値よりも小さくて最も近い整数に変換する
EVEN 最も近い偶数の整数に丸める(正の場合切り上げ、負の場合切り捨て)
ODD 最も近い奇数の整数に丸める(正の場合切り上げ、負の場合切り捨て)
FLOORとCEILING 基準値の最も近い倍数に丸める(FLOORは切り捨て、CEILINGは切り上げ)


ROUND
(指定桁数で四捨五入)
書式

ROUND(数値,桁数)

数値      四捨五入の対象となる数値を指定します。

桁数      数値を四捨五入した結果の桁数を指定します。

解説

桁数に正の数を指定すると、数値は小数点の右側 (小数点以下) で四捨五入され、小数点以下の桁数が桁数に等しくなります。
桁数に 0 を指定すると、数値は最も近い整数として四捨五入されます。
桁数に負の数を指定すると、数値は小数点の左側 (整数部分) の指定した桁 (1 の位を 0 とする) に四捨五入されます。
  ↓数値 ↓計算結果 ↓計算式 ↓意味
  A B C D
 4  123.4567 100 =ROUND($A$4,-2) 整数部2桁で四捨五入
 5  120 =ROUND($A$4,-1)  整数部1桁で四捨五入
 6 123 =ROUND($A$4,0) 小数点以下1桁で四捨五入
 7 123.5 =ROUND($A$4,1)  小数点以下2桁で四捨五入
 8 123.46 =ROUND($A$4,2) 小数点以下3桁で四捨五入
 9 123.457 =ROUND($A$4,3) 小数点以下4桁で四捨五入
10 123.4567 =ROUND($A$4,4) 小数点以下5桁で四捨五入

重要
ROUND関数による四捨五入では、値そのものが表示されている数字に置き換わります。


ROUNDUP
(指定した桁数で切り上げる)
書式

ROUNDUP(数値,桁数)

数値      切り上げの対象となる実数値を指定します。

桁数      数値を切り捨てた結果の桁数を指定します。

解説

ROUNDUP 関数は、ROUND 関数に似た働きをしますが、常に数値の切り上げを行う点が異なります。
桁数に正の数を指定すると、数値は小数点の右 (小数点以下) の指定した桁に切り上げられます。

桁数に 0 を指定すると、数値は最も近い整数に切り上げられます。

桁数に負の数を指定すると、数値は小数点の左 (整数部分) の指定した桁 (1 の位を 0 とする) に切り上げられます。

 
  ↓数値 ↓計算結果 ↓計算式 ↓意味
  A B C D
 17  1234.567 1234.6 =ROUNDUP(A17,1) 小数点以下1桁に切り上げ
18   1235 =ROUNDUP(A17,0) 0の位に切り上げ
19   1240 =ROUNDUP(A17,-1) 10の位に切り上げ


ROUNDDOWN
(指定した桁数で切り捨てる)
書式

ROUNDDOWN(数値,桁数)

数値      切り捨ての対象となる実数値を指定します。

桁数      数値を切り捨てた結果の桁数を指定します。

解説

ROUNDDOWN 関数は、ROUND 関数に似た働きをしますが、常に数値の切り捨てを行う点で異なります。
桁数に正の数を指定すると、数値は小数点の右 (小数点以下) の指定した桁で切り捨てられます。
桁数に 0 を指定すると、数値は最も近い整数として四捨五入されます。
桁数に負の数を指定すると、数値は小数点の左 (整数部分) の指定した桁 (1 の位を 0 とする) に切り捨てられます。

 
  ↓数値 ↓計算結果 ↓計算式 ↓意味
  A B C D
 22  1234.567 1234.5 =ROUNDDOWN(A22,1) 小数点以下1桁で切り捨て
23   1234 =ROUNDDOWN(A22,0) 最も近い整数として四捨五入されます
24   1230 =ROUNDDOWN(A22,-1) 10の位で切り捨て


INT
(指定した数値よりも小さくて最も近い整数に変換する)

書式:=INT(数値)
数値    切り捨てて整数にする実数を指定します。
 
  ↓数値 ↓計算結果 ↓計算式
  A B C
 27 123.4567 123 =INT($A$27)
 28 -123.4567 -124  =INT($A$28)

重要
INT関数はこの値よりも小さくて、もっとも近い整数にします。
ただ単に、小数点以下をとったものとは違いますので、負の数では結果が違ったものにまります。

EVEN
(最も近い偶数の整数に丸める(正の場合切り上げ、負の場合切り捨て))
書式:=EVEN(数値)
数値    切り上げの対象となる数値を指定します。

解説

数値に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
数値の符号に関係なく、切り上げられた値の絶対値は、数値より大きくなります。数値が既に偶数の値になっている場合、切り上げは行われません。
 
  ↓数値 ↓計算結果 ↓計算式
  A B C
 36 23.4 24 =EVEN(A36)
 37 -3  -4 =EVEN(A37)



ODD
(最も近い奇数の整数に丸める(正の場合切り上げ、負の場合切り捨て))
書式:=ODD(数値)
数値    切り上げの対象となる数値を指定します。

解説

数値に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
数値の符号に関係なく、切り上げられた値の絶対値は、数値より大きくなります。数値が既に奇数の値になっている場合、切り上げは行われません。
 
  ↓数値 ↓計算結果 ↓計算式
  A B C
 42 23.4 25 =ODD(A42)
 43 -4  -5 =ODD(A43)



FLOORとCEILING
(基準値の最も近い倍数に丸める(FLOORは切り捨て、CEILINGは切り上げ))
書式:=FLOOR(数値,基準値)
数値      対象となる数値を指定します。

基準値      倍数の基準となる数値を指定します。

解説

引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
数値と基準値の符号が異なる場合、エラー値 #NUM! が返されます。
数値の符号に関係なく、切り捨てられた値の絶対値は、数値より小さくなります。指定された数値が基準値の倍数と等しい場合は、数値は丸められずにその値が返されます。
 
  ↓数値 ↓基準値 ↓計算結果 ↓計算式
  A B C D
 48 23.4 0.5 23 =FLOOR(A48,B48)
 49 5 1.5  4.5 =FLOOR(A49,B49)

書式:=CEILING(数値,基準値)
数値   丸めの対象となる数値を指定します。

基準値   倍数の基準となる数値を指定します。

解説

引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
数値の符号に関係なく、切り上げられた値の絶対値は、数値より大きくなります。数値が既に基準値の倍数になっている場合は、その値が返されます。
数値と基準値の符号が異なる場合、エラー値 #NUM! が返されます。
  ↓数値 ↓基準値 ↓計算結果 ↓計算式
  A B C D
 53 23.4 0.5 23.5 =CEILING(A53,B53)
 54 5 1.5 6 =CEILING(A54,B54)